
こんにちは。
玉穂木材工業株式会社 菅沼良将です。
御殿場市内で、新築工事が始まります。
その基礎工事が始まりました。
今回のブログでは、基礎工事の初期段階のお話をさせていただきます。
基礎工事の流れを徹底解説!
家づくりの第一歩である基礎工事。
しっかりとした基礎を作ることが、家の耐久性や耐震性を上げます。
・床掘り
その基礎を作るために、まず地盤を掘削する作業「床掘り(根切り)」を行います。
基礎は、地面よりも深い位置に設置されます。半分地中に埋まるので、その埋まる部分を掘り下げる作業が床掘りとなります。
・砕石敷き
床掘りが終了したら、砕石を敷き詰め転圧を行います。

砕石敷きは、建物の基礎を支える上で非常に重要な役割を果たします。
砕石敷きの主な役割として、地盤の安定があります。
砕石を敷き詰めることで、地盤が均一に締め固められ、建物の重さを均等に分散させます。
これにより、地盤沈下や不同沈下(部分的な沈み込み)を防ぎ、建物の傾きや損傷を防ぐことができます。
・捨てコン
砕石を敷きが終わると、次は「捨てコン(捨てコンクリート)」という工程になります。
捨てコンとは、基礎の本体を施工する前に薄く打設されるコンクリートのことです。

捨てコンの主な役割
①基礎工事の精度を向上させる
基礎工事では、建物の水平や垂直をしっかり出すことが重要です。捨てコンをすることで、地盤の表面が平になり、基礎の型枠を正確に設置しやすくなります。これにより基礎の高さが均一になり、建物の精度が向上します。
②墨出し(位置決め)の基準面をつくる
捨てコンがあることで、基礎の位置を正確に記す「墨出し」がしやすくなります。地盤のままでは凹凸があり、チョークや墨でラインを引きにくいですが、コンクリートの上なら正確にマーキングができます。
③型枠の安定性を高める
基礎の型枠は地面に直接固定するよりも、捨てコンの上に設置した方が安定しやすくなります。これにより、型枠がずれにくくなり、基礎工事の精度が向上します。
捨てコンは、基礎工事を正確かつ効率的に行うために、非常に重要な役割を果たします。
捨てコンがない場合、基礎の位置決めや高さの基準が曖昧になり、施工不良の原因となる可能性があります。
ところで、捨てコンクリートというと、「捨てるコンクリート?」と思うかもしれませんが、作業が終わったからといって捨ててしまう訳ではありません。
捨てコンの捨てには、捨て身や犠牲になるといった意味合いがあるとされています。
・防湿シート敷き
地面には多くの水分が含まれており、その湿気がコンクリート基礎を通じて室内に侵入すると、結露の発生や木材の腐食、カビやシロアリの発生につながります。
防湿シートは、地面からの湿気を防ぎ床下環境を守るために砕石の上に敷きます。
今回の基礎はベタ基礎ですが、ベタ基礎の場合、コンクリートが基礎内一面に敷かれますので、それで地中の中の湿気を防ぐことができますが、それよりさらに下に防湿シートを敷き、より地中からの湿気をシャットダウンさせます。
防湿シート敷きは、建物の耐久性や床下環境を守るために欠かせない工程です。
適切に施工するこで、湿気によるトラブルを防ぎ、長持ちする住まいづくりに貢献します。

・配筋
背筋とは、コンクリート基礎の中に鉄筋を網状に組み上げることです。

基礎の中に鉄筋を配置するのは、コンクリートの特性によるものです。
コンクリートの特性には、「圧縮力」と「引張力」があります。
圧縮力は、ものを押しつぶす力。引張力は、ものを伸ばす力のことです。
コンクリートはとても強固なもので、圧縮力には強いですが、逆に引張力にはとても弱いのです。
その弱い引張力を補うために鉄筋を入れ、圧縮力にも引張力にも強い構造にします。
これにより基礎の強度が増し、地震や荷重に対する耐性が高まります。
鉄筋は網状に組まれますが、鉄筋の配置間隔や重ね接手の長さ、コンクリートのかぶり厚さなども、構造計算に基づいて詳細に決められます。

鉄筋の配置がずれたり、間隔が不均等だったりすると、基礎の強度が低下する可能性があります。
そのため、鉄筋同士は結束線でしっかりと結束され、鉄筋がずれたりコンクリート打設時に浮き上がったりしないように、作業が行れます。
この様にして、基礎の工事は行われていきます。
このあと型枠が組まれ、コンクリートが打設され、基礎ができあがります。
基礎につきまては、過去ログにも掲載されていますので、もし良ければそちらもご覧ください。
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